キャットホイールは、猫用の大きな回し車です。直径約1.2m(4フィート)の輪の内側にやわらかい走路が貼られていて、猫が中を歩いたり走ったりすると回ります。若くて元気な室内飼いの猫なら、ふだんは午前3時に家じゅうを駆け回る「夜の運動会」に使われているエネルギーを発散させる、いちばんの方法になるかもしれません。よいホイールは、猫が背中をまっすぐにしたまま走れる大きさがあり、静かに回り、足が挟まるすき間がありません。よくないホイールは小さすぎ、ガタガタと音を立て、ぐらついて、猫を二度と近づかないほど怖がらせてしまいます。
キャットホイールは大きくて値段も高く、すべての猫が使ってくれるわけではないので、慎重に選ぶ価値があります。私たちは、大きさ、走路の幅とすべりにくさ、台座とのすき間への対策、音の大きさ、安定性、そして猫に使ってもらえたかどうかについての飼い主の声で、キャットホイールを比較しました。おすすめは次のとおりです。
- 総合ベスト:One Fast Cat Exercise Wheel。米国製の軽い直径122cm(48インチ)のホイールで、猫が使わなければ30日間無料で返品できます。
- 大きな猫向けベスト:Nordic Beast 48” XL Cat Wheel。幅の広い走路を備えた重い合板製のホイールで、体重20kg(45ポンド)までの猫や、並んで走る2匹の猫に対応しています。
- コスパベスト:Homegroove Cat Exercise Wheel。静かなローラーとロックが付いた直径117cm(46インチ)の木製ホイールで、価格は約140ドルです。
猫はキャットホイールを使ってくれる?
使うかもしれませんし、使わないかもしれません。数分で乗って走り出す猫もいれば、何週間もトレーニングが必要な猫も、まったく使わない猫もいます。いちばん確かな根拠はイリノイ大学の研究で、19匹の猫にランニングホイールを与え、3週間のトレーニングを行いました。平均約3歳の若いメス猫たちは、その後、主に夜間に活動量が増えました。平均約8歳半の、去勢済みの年長のオス猫たちは、以前より動くようにはなりませんでした。研究者たちは、キャットホイールが特に若い猫で、肥満の予防や管理に役立つ可能性があると結論づけています。
これが大切なのは、室内飼いの猫の多くが太り気味だからです。米国のペット肥満予防協会(Association for Pet Obesity Prevention)が2022年に行った調査では、獣医療の専門家が猫の61%を過体重または肥満と判定しました。
つまり、キャットホイールがいちばん役に立つのは、毎晩のように夜の運動会をする若くて元気な猫や、退屈から乱暴な遊び方をする猫です。年をとった落ち着いた猫ではうまくいく見込みがいちばん低く、どの猫にとっても、飼い主と遊ぶ時間の代わりにはなりません。猫の環境ニーズに関するガイドラインは、遊びと捕食行動を猫の基本的な欲求のひとつに挙げています。ただ走るだけでなく、何かに忍び寄り、追いかけ、飛びかかることです。キャットホイールは、そのうえに運動を足してくれるものです。
よいキャットホイールの条件
十分な大きさがあること。 小さなホイールでは、猫は走路のカーブに合わせて背中を丸めて走らなければなりません。優れたホイールのメーカーは、成猫には直径約122cm(48インチ)を勧めていて、117cm(46インチ)がほぼ最低ラインです。それより小さいホイールも子猫には問題ありませんが、成長すると小さくなってしまいます。
走路が広く、すべりにくいこと。 走路が広いほど安定感があり、大きな猫にも余裕があります。爪がしっかりかかっても引っかからないカーペットやフェルト、フォームで、掃除や交換のために取り外せるものを選びましょう。
足が挟まるすき間がないこと。 回るホイールと台座のあいだのすき間は、指先が挟まりやすい場所です。よいホイールは、このすき間を数ミリに抑えています。
静かで安定していること。 ゴムやプラスチックのローラーなら音が抑えられ、幅が広く重い台座があれば、猫が飛び乗ってもホイールが揺れません。ぐらついたりゴロゴロと鳴ったりするホイールは、猫を怖がらせて二度と乗らなくさせることがあります。
ロックできること。 ロックやブレーキがあれば、猫が乗り込む練習をしているあいだホイールを止めておけますし、留守中に回らないようにもできます。
置き場所があること。 直径122cm(48インチ)のホイールは高さが約1.3m(4フィート強)あり、床には長さ約1.2m(4フィート)、奥行き30cm(1フィート)以上のスペースが必要です。買う前に測っておきましょう。
総合ベスト:One Fast Cat Exercise Wheel
キャットホイール 総合ベスト
One Fast Cat Exercise Wheel
体重11kg(25ポンド)までの猫に対応する直径122cm(48インチ)のホイール。米国製で、軽いプラスチックのパーツをはめ込むだけで約20分で組み立てられます。すべり止めパッドはフェルトかフォームを選べ、猫が使わなければ30日間無料で返品できます。
Amazonで購入One Fast Cat Exercise Wheelは、もっともよく知られたキャットホイールで、私たちがまず買うならこれです。直径は122cm(48インチ)で、体重11kg(25ポンド)までの猫が背中をまっすぐにして走れる大きさがあります。米国製で、軽いプラスチックのパネルを工具なしではめ込んで組み立てます。One Fast Catによると、組み立ては20分もかかりません。
走路の内側には、フェルトかフォームから選べる貼り付け式のすべり止めパッドを貼ります。フェルトは爪に強いものの、毛がつきやすくなります。フォームはやわらかく拭き掃除もしやすい一方で、ひっかき傷が早く目立ちます。プラスチック製なので、ホイール全体がこのあと紹介する木製ホイールよりずっと軽く、家の中で動かすのも簡単です。何よりうれしいのは、One Fast Catが30日間の返品を受け付けていて、返送用のラベルも用意してくれることです。猫が一度も使わないかもしれないホイールを買うリスクの大部分が、これでなくなります。Amazonでの評価は1,400件を超えます。
知っておきたいこと:
- One Fast Catによると対応体重は11kg(25ポンド)までで、走路もNordic Beastより狭いので、特に大きなメインクーンには向きません。
- One Fast Catはロックやブレーキについて記載していません。猫が慣れるまでホイールを止めておくには、くさびなどを挟みましょう。
- すべり止めパッドは使ううちにすり減ります。特にフォームのパッドはすり減りやすいです。
- One Fast Catからは、縁にライトが付いたLEDバージョンも販売されています。
大きな猫向けベスト:Nordic Beast 48” XL Cat Wheel
キャットホイール 大きな猫向けベスト
Nordic Beast 48" XL Cat Wheel
幅40cm(15.7インチ)のカーペット敷きの広い走路を備えた、直径122cm(48インチ)の合板製ホイール。体重20kg(45ポンド)までの猫に対応し、ゴム製のローラー、台座の小さなすき間、ロック、トレーニング用の羽根付き猫じゃらし、1年保証が付いています。
Amazonで購入メインクーンのような大きな猫や、一緒に走るのが好きな2匹の猫がいるなら、Nordic Beast 48” XL Cat Wheelを選びましょう。走路の幅は40cm(15.7インチ)で、たいていのホイールより3分の1ほど広く、体重20kg(45ポンド)までの猫に対応しています。
9層の合板にコーティング仕上げを施した作りで、重さは約21kg(46ポンド)あるので、床にどっしりと据わり、重い猫が飛び乗っても揺れません。カーペット敷きの走路は面ファスナーで固定されていて、掃除のときに取り外せます。ゴム製のローラーのおかげで、音は飼い主たちが言うところの静かなゴロゴロという程度に抑えられています。台座とのすき間も小さく、足がホイールの下に入り込みません。猫が慣れるまでは、ロックでホイールを止めておけます。箱にはドライバー、羽根付きの猫じゃらし、トレーニングガイドが入っていて、Nordic Beastの保証期間は1年です。色はブラック、ホワイト、ピンク、ナチュラルウッドがあります。
知っておきたいこと:
- 重さが約21kg(46ポンド)、高さが1.2m(4フィート)以上あるので、組み立てたあとは重くて動かしにくくなります。
- 価格は約200ドルで、ほかのおすすめより高めです。
- 評価の数はOne Fast CatやHomegrooveより少なく、Amazonで400件を超える程度です。
- Nordic Beastは、音を抑えるためにホイールの下にラグを敷くよう勧めています。
コスパベスト:Homegroove Cat Exercise Wheel
キャットホイール コスパベスト
Homegroove Cat Exercise Wheel
直径117cm(46インチ)の木製ホイール。静かなTPE製のローラー8個、ロック、足を守るために狭めた台座とのすき間、取り外して交換できるカーペット走路を備えています。
Amazonで購入Homegroove Cat Exercise Wheelなら、フルサイズの木製ホイールが約140ドルで手に入ります。One Fast Catより50ドルほど安い価格です。Amazonでの評価は1,700件を超えます。
直径117cm(46インチ)のホイールは、やわらかいTPE製のローラー8個の上で回ります。Homegrooveによると、猫が夜に使っても飼い主が目を覚まさないほど静かです。ロックが内蔵されていてホイールを止められるので、トレーニング中に役立つうえ、誰も家にいないときにも固定しておけます。Homegrooveはホイールと台座のあいだのすき間を狭めて足が挟まらないようにしていて、カーペットの走路は取り外せるので、掃除や交換ができます。幅の広い木製の台座がホイールを包むように支え、安定させています。
知っておきたいこと:
- 直径117cm(46インチ)と、ほかの2つより少し小さめです。たいていの猫には十分ですが、とても胴の長い猫なら122cm(48インチ)のホイールのほうがゆとりがあります。
- 組み立てにはネジを使います。電動ドライバーがあれば、ずっと早く終わります。
- Homegrooveは同じホイールの小さいサイズも販売していますが、成猫には46インチ(117cm)のモデルを選びましょう。
- Homegrooveが在庫切れなら、Naviconvexの46インチのホイールがよく似た木製ホイールです。カーペットの走路は取り外せて、評価は1,000件を超えます。
猫にキャットホイールを教えるには
たいていの猫は、最初は手助けが必要です。ゆっくり進め、猫をホイールに押し込んだり、抱えて乗せたりは絶対にしないでください。
- ロックしたまま探検させる。 猫がもともとよく過ごす場所にホイールを置き、ロックするか、くさびを挟んで固定して、走路の上におやつを置いておきます。数日のあいだ、猫が自分で乗ったり降りたりできるようにしましょう。
- ロックを外し、小さな一歩をほめる。 猫が中で落ち着いて座っていられるようになったらロックを外し、ホイールが回る一歩一歩に、ほんの少しでもごほうびをあげます。
- 猫を誘導する。 猫じゃらしを猫の少し前で走路の内側に沿って動かすと、猫がおもちゃを追いかけ、足元でホイールが回ります。同じようにレーザーポインターを使う飼い主も多くいます。使う場合は、毎回最後に猫が捕まえられるおもちゃかおやつで終わらせ、狩りがごほうびで締めくくられるようにしましょう。
- 短い練習を毎日続ける。 1回長く練習するより、1日数分を続けるほうが効果的です。イリノイ大学の研究の猫たちも、研究者が改めて測定するまでに3週間のトレーニングを受けていました。
- 飽きる前にやめる。 猫がまだ乗り気なうちに切り上げ、降りたいときはいつでも降りられるようにしましょう。
見て覚える猫もいます。すでにホイールで走っている猫がいれば、新しく来た猫がそれをまねすることがよくあります。
キャットホイールを安全に使うには
- まず獣医師に相談する。 高齢の猫、太り気味の猫、関節炎や心臓病がある猫、長いあいだ運動していない猫は、使い始める前に相談しましょう。走るのは体にこたえる運動です。
- 子猫から目を離さない。 回っているホイールに、小さな子猫は不意をつかれることがあります。幼い子猫は見守るか、見ていないときはホイールをロックしておきましょう。
- ほかの動物や小さな子どもを近づけない。 ホイールが回っているあいだは、下に何かが巻き込まれないようにしましょう。
- ときどき点検する。 ネジを締め直し、走路がすり減っていないか確認し、台座とのすき間が広がっていないか確かめましょう。
選び方
たいていの猫には、One Fast Catがおすすめです。直径はフルサイズの122cm(48インチ)で、軽く、米国製で、30日間の無料返品があるので、猫が見向きもしないホイールが手元に残る心配がありません。大きな猫や、一緒に走りそうな2匹の猫がいるなら、Nordic Beastの幅の広い走路と20kg(45ポンド)の対応体重は、高い値段に見合う価値があります。ロック付きの木製ホイールをもっと安く手に入れたいなら、Homegrooveがいちばんのコスパです。
どれを選ぶにしても、猫がもともと遊ぶのが好きな場所に置き、数週間かけて短いトレーニングを重ね、そのあいだも猫と遊ぶ時間は続けましょう。室内飼いの猫を退屈させない工夫をもっと知りたいなら、おすすめのキャットタワーのガイドをご覧ください。新しく猫を迎える準備をしているなら、猫を迎える前にそろえたいもののチェックリストで、そのほかの準備も確認できます。






