自動給餌器の役目はひとつだけです。決まった時間に、決まった量のごはんを、毎回きちんとお皿に出すこと。うまくいかない給餌器は、たいてい予想どおりの形で失敗します。ローターにフードの粒が詰まる、停電したのに電池のバックアップがない、タンクの中のフードが湿気る、あるいはアプリのサーバーが落ちて給餌スケジュールまで道連れになる、といった具合です。
私たちは、給餌の確実さ、フードの鮮度の保ちやすさ、停電やネット障害のときの動作、お手入れのしやすさで給餌器を比較しました。際立っていたのは次の3台で、それぞれ向いている家庭が異なります。
- 総合ベスト:PETLIBRO Granary 5L。密閉式で電池のバックアップがあり、スケジュールは本体だけで動くので、トラブルの元になるアプリがありません。
- コスパベスト:VOLUAS 4L Automatic Cat Feeder。1回分を少量に設定できるシンプルなタイマー式給餌器で、価格も抑えめです。
- 多頭飼いにベスト:SureFeed Microchip Pet Feeder。登録した猫が来たときだけふたが開きます。
よい自動給餌器の条件
詰まらないこと。 ほとんどの給餌器は、タンクの底にあるローターでフードを押し出します。粒が大きすぎたり、油分が多かったり、極端に小さかったりすると、ここが詰まることがあります。給餌器が対応する粒の大きさを確認し、フードを切り替えたら最初の数回の給餌を見守りましょう。よい給餌器には、出口の詰まりを検知するセンサーが付いています。
停電しても止まらないこと。 コンセントだけで動く給餌器は、停電と同時に止まってしまいます。電池でも動くものを選び、電池は常に入れておき、警告が出るのを待たずに定期的に交換しましょう。
フードの鮮度を保てること。 しっかりロックして密閉できるふたがあり、できればタンクに乾燥剤を入れられれば、フードは何日もカリカリのまま保たれ、猫の手も入りません。
お皿はステンレス製であること。 プラスチックのお皿は傷がつきやすく、細菌がたまりがちです。獣医師はあごにニキビができた猫には、ステンレス製のお皿への交換をすすめることがよくあります。
インターネットに頼らないこと。 給餌が済んだかをアプリで確認できるのは便利ですが、スケジュールは給餌器本体に保存されているべきです。2026年8月にはPETLIBROでクラウド障害が起き、飼い主からWi-Fi給餌器でごはんが出なかったという報告が相次ぎました。2020年にはPetnetのスマート給餌器が1週間にわたる障害に見舞われています。
重力式より時間指定の給餌を。 重力式給餌器は猫が食べた分だけお皿にフードが補充されるため、量の管理ができず、猫が食べなくなっても気づけません。
総合ベスト:PETLIBRO Granary 5L
猫用自動給餌器 総合ベスト
PETLIBRO Granary 5L
容量5リットルのタイマー式給餌器。ひねってロックする密閉ふた、乾燥剤、ステンレス製のお皿、詰まり検知センサー、電池バックアップを備え、設定は本体だけで完結します。
Amazonで購入Granaryは特に広くすすめられている給餌器のひとつで、私たちが買うならPETLIBRO Granary 5Lです。密閉タンク、ステンレス製のお皿、電池バックアップはWi-Fiモデルと同じですが、設定は本体のボタンで行うので、スケジュールがアプリやサーバーに左右されることがありません。
5リットルのタンクには、たいていの猫なら1週間以上もつ量のドライフードが入ります。給餌は1日最大6回、1回あたり1〜50ポーションで設定でき、前面のボタンを押せば追加で数ポーションをすぐに出せます。ふたはひねってタンクにロックする仕組みで、パッキンと乾燥剤がフードを乾いた状態に保ちます。お皿はステンレス製です。
この価格帯のたいていの給餌器より頼りになる理由が2つあります。出口の赤外線センサーが詰まりを検知するとローターを止めてくれること、そしてUSB-Cアダプターに加えて単1電池3本でも動くので、停電しても猫がごはんを食べ損ねないことです。PETLIBROによると、Granaryが対応するのは粒の大きさが2〜15mmのドライフードです。
知っておきたいこと:
- 1ポーションは約20mlなので、量の調整はかなり大きな刻みになります。ポーションは容量で量るため、最初の数回は重さを量って、愛猫のフードが実際に何グラムになるかを確かめましょう。
- バックアップ用の電池は付属しません。PETLIBROは、使っていなくても6か月ごとの交換をすすめています。
- ドライフード専用です。
- スマートフォンで給餌を確認したいなら、Granary Wi-Fiモデルならアプリ、給餌の通知、より少量のポーションが使えます。PETLIBROは自社の給餌器はオフラインでもスケジュールどおりに動くとしていますが、2026年8月の障害ではごはんが出なかったという飼い主の報告もあったので、アプリはあくまで便利機能と考え、確実さの保証とは思わないほうが安心です。
コスパベスト:VOLUAS 4L Automatic Cat Feeder
猫用自動給餌器 コスパベスト
VOLUAS 4L Automatic Cat Feeder
容量4リットルのシンプルなタイマー式給餌器。1ポーションは大さじ1杯ほどと少量で、ステンレス製のお皿、液晶画面、電池バックアップを備えています。
Amazonで購入VOLUAS 4L Automatic Cat Feederは、基本をしっかり押さえながら価格はぐっと控えめです。設定はボタンと小さな液晶画面で行い、USBアダプターで動くうえ単1電池3本でのバックアップもでき、フードはステンレス製のお皿に出てきます。Amazonには数千件のレビューがあり、その大半が好評です。
1ポーションはGranaryより少なく、大さじ1杯ほど(6〜7g)で、1回の給餌で最大40ポーションまで設定できます。そのため、小柄な猫やダイエット中の猫でも量を合わせやすくなっています。タンクは4リットルで、Granaryと同じく、ごはんの時間に飼い主の声を10秒間録音して流せます。
知っておきたいこと:
- 給餌は1日4回までです。
- 詰まり検知センサーはなく、ごはんが出なかったときの通知もありません。粒が小さく形のそろったフードで使うのがいちばんです。
- ふたのロックはGranaryほど固くないので、あきらめない猫ならこじ開けてしまうかもしれません。
- 食洗機に対応する部品はなく、すべて手洗いです。
多頭飼いにベスト:SureFeed Microchip Pet Feeder
多頭飼いにベスト
SureFeed Microchip Pet Feeder
登録したマイクロチップや首輪タグの猫が来たときだけ開く、ふた付きのお皿。ウェットフードにもドライフードにも使え、食事内容の違う猫同士がお互いのごはんを食べられないようにします。
Amazonで購入猫が2匹以上いる家では、問題はごはんが出る時間より、誰が食べるかであることが少なくありません。SureFeed Microchip Pet Feederはこれを解決してくれます。登録した猫が頭を入れたときだけふたが開き、猫が離れるとまた閉まります。
多くの猫にすでに入っているマイクロチップを読み取るほか、チップのない猫には首輪に付けるタグを使えます(タグは1個付属)。最大32匹まで登録できるので、複数の猫で1台を共有することもできますが、1匹に1台ずつ置き、それぞれ持ち主の猫にだけ開くようにするのが一般的です。お皿にはウェットフードかドライフードが400mlほど入り、ふたがゴムの縁に密着するので、ウェットフードが乾きにくくなっています。電源は単2電池4本です。
タイマーは付いていません。お皿にはご自分でフードを入れ、誰がそこから食べられるかを給餌器が判断する仕組みです。療法食を食べている猫や、食べるのが遅くて早食いの同居猫にいつもごはんを取られてしまう猫には、まさにうってつけです。
知っておきたいこと:
- 価格はタイマー式給餌器の数倍で、たいていは1匹に1台必要です。
- ふたの下にフードの粒が挟まると閉まらなくなることがあるので、補充のたびに縁を拭きましょう。
- しつこい猫のなかには、後ろから手を入れることを覚える子もいます。これを防ぐ背面カバーがSureFeedから販売されています。
- 怖がりの猫は、ふたを少しずつ開けていくトレーニングモードで数日慣らしてから使い始めることがあります。
- とても大きな猫には、入り口のアーチが少し窮屈です。
ウェットフード向け:Cat Mate C500
愛猫がウェットフードを食べているなら、タンク式の給餌器は使えません。Cat Mate C500はトレー式の給餌器で、ふた付きの区画が5つあり、それぞれ330gほど入ります。そのうち4区画がタイマーで開き、底に入れた2つの保冷剤がフードを冷やします。お皿とふたは食洗機で洗えます。ただし、保冷剤がもつのは数時間だけです。ウェットフードはそれ以上長く出しっぱなしにしないほうがよいので、ウェットフードの食事は週末にまたがせず、1日の範囲で計画しましょう。ふたをこじ開けることを覚えてしまう猫もいます。
選び方
ドライフードを食べる猫が1匹なら、電池バックアップ付きの密閉式タイマー給餌器があれば十分です。できればGranaryを、費用を抑えたい場合や1回分を少量にしたい場合はVOLUASを選びましょう。食事内容の違う猫が何匹かいるなら、それぞれの猫に自分のごはんだけを食べさせられるのは、この中ではSureFeedだけです。ウェットフードには、Cat Mateのようなトレー式の給餌器を、食事と食事の間の数時間に限って使いましょう。
どれを選ぶにしても、頼りにする前に、家にいる間に数日試運転してください。給餌器はペットシッターの代わりにはなりません。家を空けるときは、少なくとも1日1回は誰かに猫の様子を見てもらいましょう。猫は数日食べないだけで、命にかかわる肝臓の病気である肝リピドーシス(脂肪肝)を発症することがあるからです。
新しく猫を迎えるなら、猫を迎える前にそろえたいもののチェックリストでそのほかの準備を確認できます。どの猫にも欠かせない2つの家具については、おすすめのキャットタワーとおすすめの猫用トイレのガイドをご覧ください。







